オイルに代わる耐水性対策


   
  人体への安全性と木の質感を残すため、植物性オイルの仕上げをメインにしていますが、オイルは耐水性が弱いため、食器のように使用後に毎回洗剤で洗うと、オイル分が無くなり、かさかさの表面になってしまいます。

そのための対策案として、下記の3案を考えています。
@木固剤
Aガラス塗料
B漆

<木固剤>
ポリウレタン系のプレポリマーが主成分の無色透明でサラサラした液体で、常温・常圧でも木材に浸透しやすく、木材組織内の水分、セルローズと反応して硬化します。水分や細菌、害虫の侵入を防止し、木の変色や老朽化の進行を弱めます。人体無害、黄変が少なく、耐水性・摩擦性にすぐれた特徴ある木固め剤です。
このように、メーカーの説明書きに記載されています。

⇒ 人体無害と説明されています。
小学校の食器に使用実績があるとも言われていますが、本当に人体に安全か?
使用実績の年数が浅いので実態は、よく分かりませんので、使用を躊躇しています。
知人の家具デザイナーの方で、化学物質アレルギーの方を対象にした家具作りに造詣がある方いわく、「化学物質で作ったものが、人体にまったく無害というのは、疑問?」というコメントも聞いています。

<ガラス塗料>
3年(2010年)くらいまえに、家具メッセでお世話になっている家具職人さんから、ガラス塗料の話を聞きましたが、当時はまだ試作品で一般には入手できないということでしたが、いまは一般に販売されているようです。
溶融ガラスを表面に塗布し、一日硬化させれば使用できるようですが、完全に硬化するには6日間かかるそうです。溶剤は、アルコールなので有機系塗料よりずっと環境にやさしいらしいです。環境と人に優しい塗膜型塗料ということです。
塗布することにより、ガラスの持つ特性がそのまま発揮され、長期耐候性、不燃性、耐水性、耐汚染性を実現できるようです。
価格は、一般の有機塗料に比べると、やや高めですが、耐用年数、機能等を考慮すると、安価という説明です。
⇒ 早速メーカーに問合せをしました。
<メーカー回答>
基本的には、建築用をターゲットに対応しているので、食品安全基準は取得していません。
多分、問題ないと思いますが・・・スプーン等を製造しているユーザーが個別に食品安全基準をクリアしているという話を聞いたことはあります。

2014年、スプーン等のカトラリーを専門に作っている方の作業場に伺った時、「この塗料を使っているが、使い勝手も問題ないと」、言われていました。
テーブルを作っている仲間は、広い面積を塗るのは、塗りの扱い方が難しいようなことを言ってました。

<漆>
過去の歴史、実績からして、人体への安全性、耐水性、耐久性等々問題が無いことは分かっていますが、手間がかかるのが難点。
過去、OVで漆セミナーを二回受講して、一応拭き漆はできますが、習ってから7,8年経っているので、躊躇しています。
 


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