大工 北山一幸さん


  北山さんと出会ったのは、10年くらい前、以前お世話になっていた矢田木材の作業場だったと思います。
私は、作業場を借りて家具作りをしていましたが、材木を仕入れにきた北山さんが作業場を覗きにきて、話しをしたのが最初だったと思います。
それ以来、作業場で話したり、矢田木材の展示会で一緒になったりしているうちに、私の作る家具に関心を持ってもらうようになりました。
私も、北山さんの作った家を見せてもらったり、土壁のワークショップに参加したりして、北山さんの昔ながらの木組みによる家づくりに関心を持つようになりました。

そうこうしている時に、私が工房を作る話しになり、北山さんに建ててもらうことになりました。
正直言って工房としては少々贅沢な作りだったとは思いますが、その時は勢いでやってしまいました。さすがに土壁にはしませんでしたが、木工機械等の重量物でも大丈夫なように基礎をがっちり、そして周囲への騒音を考慮して防音構造にもしてもらいました。

性格は、土壁、木組みにこだわりを持つ人のいい職人気質の人で、大工仲間からも信頼が厚く、関西から東北まで手広く仲間との交流をもって大工仕事をしています。
愛知万博会場に作られた「サツキとメイの家」の建設にも参加しています。

最近手掛けた横浜日吉の「木組と土壁のシェアハウス」建築の情報にも、北山さんの仕事ぶりが紹介されています。

北山さんは、日大の芸術学部を卒業して、一時は家具製作に入ったそうですが、もっと大きなことをしたい、ということで大工の棟梁の所に弟子入りしたそうです。
こんな経緯もあって、家具には関心があるのかもしれません。

そんなことで、北山さんの新築の自宅の家具を依頼してくれたり、最近は、北山さんが手掛ける建屋の台所回り、棚等の建具の仕事を私に依頼してくれるようになりました。
 

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